たまに書くかもしれない

(年齢だけは)大人のジャニオタの吐き捨て場的なもの

『ッぱち!』観てきた

ッぱち!【6/6昼】

 

 

越岡くんがすごかったです。

室くん初めまして。

ということで『ッぱち!』を観てきました。

舞台は大阪、室くん演じる河野がひょんなことから地元に帰ってきて、旧友の吉岡に会いにいく場面から。

吉岡とその周りの不思議な人物と話している間に、河野の隠していたこと、そして吉岡が抱える秘密が明らかになっていく。

 

ストレートプレイの舞台を観たのって実はとてつもなく久しぶりな気がする…。

そもそも舞台をあまり観に行かなかったし、今年観たものはすべてショー的なもの。

だから生身の人間が繰り広げられる日常のお芝居というか、そういうものパワーを感じたというか。

河野はある秘密を背負って地元に帰ってきて、それを受け入れる吉岡も実は秘密を抱えていて、それが痛々しい。

河野の秘密、それはデザイナーとしては致命的なパクリ疑惑からの炎上。ジャニーズ事務所の俳優が「真実なんてみんなどうだっていいんだ、おもしろければ」って言うのエグイよな。

それから吉岡の抱える秘密がまた辛い。自由奔放で今も世界を飛び回って登山する幸という恋人がいる吉岡。彼女からの手紙は定期的に届くのに、その実態は吉岡の妹ミチルが書いている手紙だった。消息を絶った幸を探して身も心もボロボロになって前に進めない吉岡に手を差し伸べようとしたミチル。吉岡も、自分の妹が自分を思って手紙を書いてくれていることをわかっているのに、知らないふりをして定期的に届くその手紙を待っている。

この設定、なかなかしんどいですよね!?演出の霧島ロックさんの言葉を借りれば「不健全」なんです。そう、不健全という言葉が一番当てはまる。普通という概念が今はなかなかわからない時代だけど、吉岡兄妹のこのやりとりは確かに不健全という言葉がしっくりくる。情けないと笑う人もいるだろうし恥ずかしいと罵る人もいるかもしれない、確かに一理ある。そのくらい吉岡が幸のことを想っていたんだろうなっていうのもある。とにかく、なかなか考えられない行為ということは確かで、なんか越岡くんがそれをやってるっていうのがすごい刺さるんですよ。すべて河野に話すときの吉岡の、「まがいもんにすがって生きている奴もいる」っていうセリフがまた、辛くも温かくもある。

正直、ジャニーズってその最たるもんだったりもするじゃないですか。まがいもん、って言うと言葉が酷いんだけど、ジャニーズ(に限らずなんでもそうかもだけど)って結局等身大の男子たちがたまたまアイドルという鎧を身に纏ってスポットライトを浴びてるわけじゃないですか。アイドルって業に近いと思っていて、身に纏わざるを得ない選ばれし子たちだとは思うけど、そこに素の自分はそんなにいないだろうし、その鎧を好んで観てるわけじゃん私たち。とか思い始めちゃったらなんか涙ちょちょぎれそうになったのであった。

ミチルには飼っていた犬の生まれ変わりの御前崎っていうオッサンがいるし、他にも超個性的な登場人物がたくさんいるんだけどあまりに個性的すぎて全部書ききれんのよ。

ただ本当に、吉岡は最後前を向いてくれて良かったなぁと心底思っている。

この吉岡って、映画『ココニイルコト』で堺雅人が演じていた前野くんに雰囲気がとても似ているんですよね。吉岡の名前が雅人で堺さんじゃん!って思ったのもちょっとあるけど、関西弁だったり(前野くんは変な関西弁だったけど笑)、懐が大きくてなんでも包み込んでくれそうだったり、なのになんとなく消えちゃいそうな背中をしてたり、とにかくとても好きなんですよね。で、映画は最後まで観るのが悲しすぎてわりと無理っていうくらいには前野くんが好きなんですよ。

だから、そんな前野くんに似ていると感じる吉岡が最後前を向いて終わるのは本当に良かった…。

 

ということで越岡くんと室くんです。

この日はなんといっても扉のハプニング。

序盤、河野と吉岡が再開する場面でセットの扉から入ってこようとした室くん、扉が開き切らず結構な勢いで扉に激突&挟まれ、危うくセットがぶち壊れるんじゃないかというハプニングがありまして、室くんめちゃめちゃ痛そうだしセットも揺れてるしでしばらく笑いが止まらなかった(笑)。

そういうこともあり、終了後のカテコでは謝罪会見が開かれ、扉に謝る室くんが観られたのであった。いやほんとすごい勢いで激突してたのよ…めちゃめちゃおもろかったわ。こういうハプニングは生ならではなので、ちょっとおいしかったですね。ありがとう!!あとは鬼太郎のマネしてた越岡くんめっちゃおもろかったな…室くんの無茶ぶりとツッコミがキレキレで、さすが関西人!って思った(越岡くんも関西人です)。

あとはもう越岡くんが!!!おい!!所謂リアコのかたまりやん!!!!!!ってなった。いや、ダメでしょこれ。メガネ姿でメガネを直す仕草が最高に好みで!!手が大きいからこその直し方が死ぬほど好きだった。なんかもう色々最高すぎて最高って感想しか覚えていない。

でも吉岡として、その大きな背中をずっと丸めてるのも切なくなっちゃったな。前を向けていない状態、さらには後半明かされる秘密を抱えた情けなさがその背中に表れているような気がして、思い出しては胸がギュッとなるのです…。

って思いながら越岡くんかっこよ…かっこよ…こんなん好きになっちゃうじゃんそりゃ…って思うのやめられない。連れは室くんに惚れてた。

あと人生最大の座席運をここで発揮し、めっちゃ前の席だったのでたぶん何度か失神してたんじゃないかな私。そもそも劇場もあまり大きくないところだったから、もう贅沢の極みだった。越岡くん本当かっこいいな…今年はバチバチにかっこいいキメキメ越岡くんを何度も観てきたけど、舞台上でこんなナチュラルな越岡くん観るのは初めてで、これもう逃れられないのでは…?ふぉ~ゆ~の沼…

あっ相変わらず寺西くんも好きです。あの、ふぉ~ゆ~のゲーム配信観ました…ふぉ~ゆ~の沼に続いて寺西の沼…in…

 

とにかく良い舞台であった。

やっぱり、これが大阪で出来なかったってのは辛いだろうなってのはとても感じた。

だから、大阪でやれることを願っております。

それにしてもここんとこ舞台班三昧でSnow Man全然追えてねぇな!!!

昨年以上にジャニーズまみれになってるなんて予想してなかったよ私!!