たまに書くかもしれない

(年齢だけは)大人のジャニオタの吐き捨て場的なもの

『チャーリーとチョコレート工場』観てきた

映画は観てない。原作だけ既読。

ストーリーのどこをフューチャーするか、に原作との違いを感じた。

というか、私の受け取り方が違うという感じだなぁ。

原作は、チャーリー以外の子たちの浅ましさ、ワガママさ、そして親たちの躾のなってなさをチャーリーたちと対比させたような印象だったけど、舞台はそうではない。

チャーリーも、オーガスタスもベルーカもバイオレットもマイクも、「好きなことをやめられない」という点では同じ。約束を破ったという事実も変わらない。

では、何故チャーリーだけが脱落しなかったのか。それは単純に、チャーリーとウォンカがマッチした結果。そして採用する側のウォンカの匙加減。

だから、場所が違えばチャーリーは脱落する可能性が高くなるし、他の子たちが採用される可能性が高くなる。あくまで「高くなる」だけであって、そこは採用側の匙加減。うおおおい、就職活動やんけ…(ヤな感想!)

 

っていうのを、ストーリーの感想としてはどうしても思わざるを得なかったんですが、楽しかったですチャリチョコ!

なんてったってセットも衣装もどギツくて可愛い!

衣装が本当に可愛い。ウォンカの衣装がとにかく最高。

一幕のキャンディマンの衣装天才じゃない?メガネなんて聞いてないぜ!好き!しかも下手側にあるセットのベンチに座るなんて聞いてないよ!あの衣装であの横顔を拝めたの本当に僥倖であった。相変わらずこーさまは横顔が至高だね…。

束ねた髪の毛のカツラも可愛いし、二幕頭のおじいちゃんウォンカから瞬時に変わるのも楽しい。子供たちの紹介場面、踊るのでそれが何より嬉しいかな。

こーさまにとったら「踊る」にはあまり入らないレベルなのかもしれないけど、それが良いんだ。余裕を持ったダンスで、要所要所をキチっと締める。だからこそ、指の先までピッと美しさが際立って、とても良いものを観た。

あと歌声が正直いって想像以上にパーン!と出ていてめっちゃ良かった。

SHOCKって、歌の他にもひたすら踊り、殺陣やって階段落ちて太鼓やってなので、正直歌に回す余力がどうしても減ってしまうのかもしれない、と思っていたけど、チャリチョコを観てその気持ちはどうしても大きくなってしまったな。どちらにもそれぞれの良さがあって、両方観られるのはありがたいよね。一幕最後の「ようこそ!」のこーさまが凄く好きだった。そういう「声」に関して印象的な場面がチャリチョコはとても多い。

 

歌声でいうと、子役ちゃんたちのレベルが高くてうわぁ~!ってなる。

特に女の子2人。舞咲さんと歌田さんの貫禄と迫力がエグい。かっこよかった~!

チョウくんはちょっと舌っ足らずな感じが可愛くて、黒岩くんと中野くんもそれぞれぴったり。こーさまとチョウくんがじゃれてるの可愛かったな。チャーリーを抱きとめるウォンカ、どこにあった場面か忘れちゃったけどあれも良かった。

モリクミさんとか岸さん、メインの役どころでいうと途中退場なのでもっと聴きたかったな~。一度モリクミさんの声を全身で浴びたいと思っていたので、聴けて良かった、かっこよかったんだけど、正直もうちょっと観たい。

あとは香りの演出!初めて体験した!!いい匂い!でも、体調崩す人もいそう!(笑)

まぁ私がどっちかっていうとそっちの側なんですけど、ああいうのって座席によって香りの強さとかあんのかな。

 

上田くん風に言うと、一度チャリったくらいじゃ全然すべてを飲み込めないのがもったいないですね。今回最下手席だったので舞台の奥はほとんど見えなかったし。でもまぁ本当に楽しかった。「貴方にとっての良い行いは誰かにとっての悪い行い、誰かにとっての良い行いは貴方にとっての悪い行い」という不条理というか割り切れなさが前面にでている作品だと思ったかな。

とにかくこーさまが素敵だった。すごい舞台やるなぁくらいにしか思ってなかったけど、予想を良い方向に裏切られた気がする。

さ、次の現場は、同じくチャリった寺西のロジャハです!

 

チャーリーとチョコレート工場【10/13】